飛田新地で摘発事件はなぜ起こらないのか?

飛田新地は男性とレベルの高い女の子との本番行為が国や警察から黙認されている特殊な売春街。なぜ警察は飛田新地で売春行為を摘発することはせず、飛田新地の営業を認めているのでしょうか。この記事では明治時代から栄えた飛田新地の歴史をひもときながら、新地と警察とのつながりがあるか、情報を調べました。

飛田新地に警察は来るのか?警察のスタンスは?

結論から言うと、飛田新地に警察が捜査しに来ることはめったにありません。実際、薬物使用などが疑われる店を捜査対象にし、部屋に入ったことはあるようです。また、1日数回見回りに来ることはあります。

飛田新地を含めたあいりん地区には暴力団の事務所があり違法薬物の商人もいる治安が悪い地域。警察も見回りを強化していますが、飛田新地だけは店が集まって構成している「飛田新地料理組合」が自ら取り締まりを強めているため、警察が取り締まるほど治安は悪くない世界なのです。

警察はごく近くにある

飛田新地で万が一事件が起こっても安心。飛田新地の遊郭経営者らが組織している料理組合の働きだけでトラブルは解決できないかもしれませんが、新地から最も近い飛田交番は距離にして350メートルほど、徒歩4分程度の場所にあります。

時に飛田新地で遊ぶ際に交番に寄り、飛田新地で盛んな本番行為は法律に違反していないのか問いただす人もいますが、交番に勤める警官は「あそこは料理店。法律には反していない」との一点張りです。

飛田新地の風俗店が「料亭」を名乗る理由

飛田新地で横行している本番行為が「事件」扱いされず、警察から摘発を受けていないのは自らの店を「料亭」と名乗っているからです。

料亭と名乗るようになったのは戦後の話。明治時代は政府から認められた遊郭街でしたが、戦後に本番を禁じる法律ができてからは法律をうまくくぐり抜けながら営業を続けています。

個々の店は表向きは「2階で料理を出す店だ」としています。実際には店を訪れた全ての客が2階で女子と恋に落ちる設定で本番行為をしています。ただ、客が出す料金も表向きは料理を出すことに対して出すお金です。法律上、飛田新地は料亭街で玄関前にいるヤリ手ババァの人たちも料亭の店員の設定。

「売春婦」の嬢と男性は2階で「自由恋愛」の関係になって本番行為をするのです。警察は2階でのプレイ内容は把握しており、男性が売春目的で飛田を利用していることも知っています。ただ、店は保健所に届け出を済ませて料亭としての営業許可を得ていますし、表向きは違法な店ではないのです。

飛田新地の歴史を改めて振り返ると…

飛田新地は東京・吉原の遊郭と並ぶ有数の風俗街。吉原は「遊郭」ではなくソープランドが並んでいますが、飛田新地だけは昔の遊郭の面影を残しています。

飛田も吉原も、戦時中は国から認められた風俗街でした。吉原は風営法の届け出を出して営業していますが、飛田は表向き料亭を名乗り、料理を出すのがメインの店としておけば警察からの取り締まりを受けません。飛田は法律の抜け道を利用し、巧みな方法で営業を続ける私設の遊郭なのです。

また、他の新地で売春宿の形式を取って「宿泊」する男性を受け入れている地域もあります。

飛田新地で事件に巻き込まれる心配はあるのか

警察が巡回し、飛田新地料理組合が厳しく取り締まりをしている影響もあって、一般人が飛田新地を訪れても事件に巻き込まれる心配はありません。近くには住宅街もあり、朝や昼間は子供たちの姿も見られます。

ただ取り締まりを強化しているのは飛田新地の中だけでしょう。飛田新地がある西成周辺は暴力団の事務所が多くあり、ヤクザやホームレスの人がたくさんいて麻薬の密売が横行しています。観光気分で行くと痛い目に遭うでしょう。

松島新地で起こった摘発事件に飛田関係者も注目?

一方、飛田新地と並んで大きな風俗街として有名な松島新地では「料亭」で本番行為を働いたと容疑をかけられ、摘発された店もあります。2017年に摘発された店の関係者は「料亭と名乗っていたが、料理は出していない」と容疑を認めました。

松島新地で起こった摘発事件をきっかけに、飛田新地もいつ取り締まられるか恐々としているようです。もともと飛田新地料理組合は、自身の組合に店を出したいと申し込む新規の経営者に対しては厳しい身辺調査をします。

ミナミなど有名な風俗街はあるものの、大阪は日本の売春防止法に基づき取り締まりを強化していて、新地以外にはソープランド街すらありません。個々の店が取り締まられ遊郭街が崩壊しないようあらかじめ予防線を張っているのですが、世論が高まれば今後は取り締まられる可能性もあるのかもしれません。

一斉取り締まりが起これば壊滅の可能性も

元大阪市長、元大阪府知事の橋下徹氏は若い頃に飛田新地料理組合の顧問弁護士を務めていたとされます。橋下氏はかつては外国特派員協会から「飛田新地を取り締まらないのか」と聞かれても、自分が顧問弁護士だったことは認めつつも「法律には違反してない」と発言するなど、自治体側は飛田新地の摘発に力を入れていませんでした。

ただ、市長や知事が交代した今は社会全体からの大阪批判も高まっています。飛田新地や松島新地を含む新地を摘発する可能性は常にあると言えるでしょう。摘発を恐れているのか、店の数も減っていると言われます。

まとめ

エッチができる日本最大の性風俗店街である飛田新地の中に入ってしまえば、ルールさえ守れば事件に巻き込まれません。しかし、新地の中で行われている本番行為を「事件」と見なし摘発される可能性はゼロとは言えません。遊郭街で遊びたいなら、細心の注意を払って女の子と遊ぶ以外の目的で周囲を徘徊するのは避けた方がいいかもしれませんね。